4か月前に3月決算時の数字が読める
- M.Maruyama
- 2018年6月28日
- 読了時間: 2分
工事台帳の精度を上げることによって、もうひとつのメリットがあります。
受注とその工事に対する発注管理を厳密にすることによって、決算の数字が見えることです。
どういうことか?
1.受注から売上:現在の受注のうち、3月までに建設完了、引き渡しのものは「今期の売上」になります。
2.発注から原価:発注はすべて、物件ごとに管理されていますから、引き渡し予定のものをピックアップすれば、それは原価となっていきます。
3.販売管理費などの固定費:これは月次でそれほど変動するものでなく、また「持たざる経営」により、多額な設備投資もしませんから、年間の見通しは楽にできます。
4.経常利益:上記の1から2を差引くことで、粗利がわかり、粗利から3を差し引くと経常利益です。
このように建築業は申込があってから、受注、引き渡しになるまで、長い時間がかかり、数字が見えにくい、また時間あたり採算性管理も難しいと思っていました。
しかし、
長いリードタイムが逆に「未来数字」「着地点」を明らかにしてくれ、見通しがどんどん立っていく。
欠点だと思っていたこのビジネスの性質が逆に「数字が見える」という点において、長所だったのです。
世の中には、さまざまなビジネスの形態があると思います。着地点が読みにくいビジネスも多いとは思います。
ただ、私達のように、欠点だと思っていたものを突き詰めると、長所だったりします。
自分の事業の性質と事実をただ眺める、その上で「やってみる」これが大切なような気がします。
続く

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