数字はあまり大きいと噛み下せない
- M.Maruyama
- 2018年6月28日
- 読了時間: 2分
前回「あること」ともったいぶりましたが、ひとり時間当たり採算の数値を見ると、それが日常生活の中の数字であるということがわかったのです。
例えば、
1.経営者およびスタッフが10人の会社
2.ひとりあたり年間労働時間:250日x8時間で2,000時間
3.会社全体の年間労働時間:2000時間x10人で20,000時間
4.売上5億円、材料費が1億円、人件費を除く経費が2億円
5.人件費を除く利益は 2億円
6.この2億円を20,000時間で割ると、ひとり時間あたりに生み出している付加価値は10,000円となります。
10,000円というと、自分の1カ月の昼食代と同じかもしれませんし、今晩の飲み代にはちょっと高いかもしれません。
うちの売上は5億円で経常利益は5,000万円と言われるよりも、ぐっと「自分ごと」になってきます。
さらに言うと、自分の年収は今年1000万円。 250日x8時間=2000時間働くとすると、時給5,000円。
別に公表されない数字ですが、各人自分の給料はよく分かっています。
はたして自分は会社に貢献しているのか? もっと時間当たり採算性をよくするにはどうすればいいか?
ここで具体性をもった投げかけができるようになります。
逆に全社の利益はいくらか掴もうと思えば、全員の労働時間を掛ければすぐにでてきます。
数字はこのように、身近で具体的だと、スタッフに浸透します。
私たちが日本の借金は700兆円、国家予算が90兆円 などとニュースで言われていますが、いまいちピンとこない。
もう少し小さい数字でも同じことが言えます。 年間の広告宣伝費は1億円、通信費は5000万円だから、これをなんとか節約しなければと顧問会計士に言われる。しかしその部門の長は娘の携帯電話代5000円の節約の方がリアリティがあって、せっぱつまった問題かもしれません。
このように、数字というのは、あまり大きいと消化不良になります。
私は自分の会社には、どんな数字が分かりやすく浸透していくか考えてみました。
続く

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