数字は身近でないといけない。馴染んだものでないといけない。
- M.Maruyama
- 2018年6月28日
- 読了時間: 2分
数字は身近でないといけない。馴染んだものでないといけない。
消化不良になると、スタッフに何も伝わらない。
その思いを前提に、自分の会社の中で「時間当たり採算性」が浸透するのかを考えてみました。
私たちは注文住宅の建築をしています。
ショールームにお客様がいらしてから、ご案内、ご説明をし、検討していただき、申込金がやっと入金されます。
それから、どんな家を建てるのか、壁はどんな素材を使うのか、床は、天井は、家具は、屋根は、キッチンは・・・ 果てしない打ち合わせの後、着工、工期は3-6カ月。
そうなると時間あたり採算性を計測するのは、合理的なのか。また経理事務負担はどうなるのか?
いろいろと悩みましたが、やはりうちの会社は「ひとつの家-つまり一物件ごと」を単位とするべきという結論になりました。私自身建材の会社にいて、相場感があり、営業も工事もスタッフ全員が同様だったからです。
従来の工事台帳の精度をもっとあげて、売上の管理、原価の管理をすればもっともコストがかからず、かつ浸透すると思いました。
最初の見積りから原価がどう動いたか。 また工事の増減はどうなり、売価がどう動いたか。
例えば2000万円の家を建てるのに、1500万円の経費がかかるとします。 内訳は 作業Aにいくら、材料Bにいくら、CやDはいくらという風に当然出てきます。 ところが実際終わってみると1550万円かかった。この50万円はどこから来ているのか?
作業Aが高くついたのか、Bなのか、それともCなのか?Dなのか?
簡単に言うと、見積りと実際の請求を比較することで、原価管理をするのです。
幹部とシステム担当が長い時間をかけて話し合い、工夫をしてくれました。
ひとつの家ごと--つまり工事物件ごと、何かの単位に区切って数字を読んでいく。 非常に簡単なことなのですが、それが経営することだと思いました。
大きなどんぶりに入ったお金を、どんな器に入れて、食べやすくするか。 自分の会社には、「ひとつの家ごと」という器が一番適していたのです。
これは後に、JALで「路線ごと、一便ごと」という管理をされた塾長のお話で、適する単位は業態によって違うという気づきをさせていただきました。
続く

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