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ある書籍との出会い

  • 執筆者の写真: M.Maruyama
    M.Maruyama
  • 2018年6月28日
  • 読了時間: 3分

何を軸にしていくか、「決める」という重圧、そして素晴らしい出会い

第7期、私の覚醒・気付きをお話しします。 今から8年前のことです。

当時、私の胸中には不安が芽生えていました。

持たざる経営を標榜していた会社ではありましたが、成長するにつれ、お客様はどんどん増えていき、それにつれて、当然社員も増えてきます。 今までは、少人数で営業していたがゆえに、社内、社外の情報を簡単に共有できていましたが、人数が増えると工事の人間は知っているが、営業は知らないというような問題も出てきます。

そしてもちろん、かかわる人が多くなっていくにつれ経費も増大していきます。

人を増やすと、人件費のみではなく、その人が働く場所、パソコンなどの消耗品、福利厚生費などさまざまな経費が出ていくことになるからです。

果たして創業の時の「青臭く子供っぽい志」だけを掲げて、 この先もやっていけるのかという不安がどんどん膨らみます。

創業からただがむしゃらに突っ走っている時には考えなかった、 「この考え方だけで、会社・社員を守っていけるのか」という重圧が、経営者の私にのしかかってきたのです。

何をもとに経営していけばいいのか--軸がゆらぎはじめました。 このころは本当に苦しかったと思います。

そんな気持ちを立場の違う人に相談しても理解されないのです。

しかし、そんな苦しさから真の「出会い」が引き寄せられてくる。今だからそう思えます。


私の迷いを吹き飛ばしてくれたのは、1冊の本との出会いでした。

稲盛和夫著 「成功への情熱」

何気なく手に取った書籍。その中のひとつひとつの言葉が私の心を揺り動かしました。

むさぼるように稲盛氏の本を読みあさりました。

「動機善なりや、私心なかりしか」

その行動の動機は本当に善いものなのか?それとも自分さえよければという私心から来ていないか?

「人として何が正しいか判断し、行動する」

判断基準としてはこれ以上シンプルなものはないと思いました。

また、稲盛氏は「人の心ほどうつろいやすく、頼りにならないものもないが、ひとたび強い信頼で結ばれれば、これほど強く頼りになるものもない」 と言われます。

たった半世紀で京セラやKDDIなどの世界有数の優良企業を作られた稀代の経営者。

そのような方の考え方が、非常にシンプルであり、その経営は、人と人との絆と思いやりの「仁徳の心」と、道徳を基とした至誠・誠の経営、王道の経営であることを知ったのです。

純粋な想いと、正しい熱意が有れば、必ず成功していくことを知りました。

自分の考え方や、理念は間違っていないのだとの気付きは、不安という暗やみの中に、一筋の光明となりました。

どれだけほっとしたか。

権謀術策をめぐらし、近道を探し、儲け話にのっていく、それが頭のいい経営者と思われているきらいがあります。

人は迷い、虚空をみつめて、ありもしない道を探し、うろうろとし、無駄なエネルギーを使います。

実は、その必要は全くないのです。

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